長い冬の時代 3
マグロは自然の状態で水銀を含有していて人体に有害ではないと考えられていたので、アメリカの急なガイドライン設定に、業界は大きな衝撃を受けました。
やがて輸入検査が始まり、引き取り拒否が相つぐと、事態の深刻さを認識しなければならなくなりました。
・・・さらに追い討ちをかける事件が、翌71年4月に発生しました。
「デコンポーズ事件」でした。
デコンポーズは、変質とか腐敗を意味しています。
FDAは輸入検査で日本製のマグロ缶詰に対して魚肉の変色があり臭いがよくないと判定し、不合格の烙印を押しました。
返品の原因が「ガイドラインより水銀含有量が多い」から「デコンポーズ」に変わりました。
当時は日米経済戦争のさなかでした。