自然の森の魅力4
日本生まれのハッサク
果物店の売り場は、春中、赤や黄色のリソゴと、オレソジ色やミカン色の柑橘類でうずまる。
「八朔」もそのひとつだ。
まりを上と下とから押しつぶしたような果形。
果実重は三〇〇グラムから四〇〇グラム。
一見ヤマブキの花の色を連想させるような果皮色。
果実のいわゆる袋の数は一二前後、袋はじょうぶでちょっとのことでは破れない。
それに果肉の肉質は少し硬い。
ぐにゃぐにゃしていない。
だから手指をあまり汚さずに食べられる。
また、酸みを少々控えめに仕上げてあるから、さっぽりした口当りは大方に受ける。
花 種のさく産地では通常十二月に収穫し、いったん貯蔵しておいて、五月ごろまで順々に出荷している。
ハッサクのおいしい時期は二月から四月の初めだと思うが、この時期に店頭の客をそれとなく気をつけていると、人気はなかなかのものだ。
名指しが多いし、国産や輸入の柑橘類がいろいろあるのに、迷わずそれをつかむのをしばしば見かける。