自然の森の魅力1
周辺地のフィリピンにも純林に近いものがあったが、これは伐採に便利だったので切りつくしてしまった。
このフタバガキ科の巨大な樹木で象徴される、地球上にかつて存在したことのなかった最高の植物社会は、一度伐採されると、たぶんもう二度と再生することはできなくて、永遠に消滅してしまう運命にある。
そのラワンの木の最大消費者は日本であり、日本がこれを亡ぼしてしまいそうになってきた。
東南アジアへの旅行者は、花 種は見ても目の前にフタバガキ科の木をみる機会は非常にすくない。
私はジャワ島を東西にわたり縦断したが、一本も気づかなかった。
しかし、フタバガキ科の樹木をみたいなら、ボゴールの植物園へ行くと簡単に見られる。
広い園内に、下枝もない単幹の大木が立っていれば、それがフタバガキ科の木である。
種類はなかなかわからぬが、地表の落葉の上に、フタバガキ科に特有の羽根をもった種子(図IV-4)が、落ちている。